三角形

実装機に使用される吸着ノズルとは

実装機(マウンター)とは、基板の所定の位置に電子部品を高速で搭載する装置です。電子部品を吸着した後に、カメラで吸着位置のズレを認識・補正し、基板上に正しい位置・向きで搭載します。この部品の吸着から、正しい位置への搭載までを行う実装機に使用されるのが吸着ノズルです。

吸着ノズルで重要なことは、移動中に部品が落下しないようにしっかりとした吸着力の確保が必要です。また、実際にノズルで吸着する部品の形状に合わせて、ノズルの先端形状や寸法を調整する必要があります。日々、技術革新により、吸着する部品が小型化していますので、それに伴って吸着ノズルの製作技術も高めていかなければなりません。

特注精密ノズル加工.COMを運営する㈱キンコーでは、長年培った精密加工技術により角錐2面型・角錐4面型・フラット型・先端円錐型・垂直2面型・垂直4面型・その他特殊形状型など様々なサイズ・形状にて製作対応いたします。当社ではお客様が指定する部品形状に合わせて、吸着部を設計することが出来ますので、安心して部品を吸着することが可能です。また、当然、ノズル先端部にゴミが付着すれば、吸着不良の原因となります。そういった問題を発生させないために、吸着面を鏡面ラップ仕上げを施しています。

チタン吸着ノズル

このチタン吸着ノズルは、先端部にφ0.8×深さ0.1でザグリを行っており、厚み0.1mmのチップを吸着する用途を想定して製作しています。吸着穴は軸側φ0.5mm、先端部φ0.1mmで、2段形状となっています。これらの穴加工は細穴放電加工機を用いて高精度に行われており、かつ先端部φ1.0の部分は円筒研削加工を行い±0.01mmで高精度に仕上げています。チタンは硬くかつ粘り気がある難削材であり、±0.01mmの高精度加工やφ0.1mmの細穴加工などは非常に難しいとされておりますが、特注精密ノズル加工.COMを運営する㈱キンコーでは、各種難削材の精密加工を手掛けてきた加工ノウハウと充実の設備により、特注チタンノズルの加工にも対応いたします。
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超硬吸着ノズル(先端0.8×0.8四角錐形状)

この超硬製の吸着ノズルは、電子部品やICチップを吸着してピックアップし、リードフレーム上に搬送および共晶接合する用途で使用する部品です。ノズルの先端部は0.8×0.8mmの角錐4面型、ノズル穴は裏面からφ1.0mmの吸着穴が深さ12mmで空いており、先端部のφ0.3mm×深さ2mmの穴に貫通している、というノズルとなっています。超硬という非常に硬い材質に対して、細く深い穴を空けようとすると専用設備が必要になりますが、特注精密ノズル加工.COMを運営する㈱キンコーでは高精度加工が可能な細穴放電加工機を保有し、かつ超硬加工に対する細穴加工のノウハウを保有しているので、このような超硬ノズルの加工も可能です。
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吸着ノズル(超硬+SUS)

この吸着ノズルは、先端部が超硬で、それ以外はステンレスSUS304で製作したノズルです。先端の超硬部はプロファイル研削盤で1.0mm角の高精度で加工されており、中心部にはφ0.4mmの穴が空いております。先端部を超硬にすることにより耐摩耗性を向上させ微細な電子部品を確実に吸着することが可能となっております。全てを超硬で加工すると大幅にコストが上がってしまう上、加工も難易度が上がってしまうので、このような分割タイプにすることにより機能性はそのままで大幅なコストダウンを実現しております。
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