三角形

細溝への塗布を安定させるノズル設計のポイント

電子部品や精密機械部品の製造工程では、細い溝の底部に接着剤やオイル、液体樹脂などを正確に塗布することがあります。このような繊細な塗布で使用されるノズルは、わずかな設計の違いで品質が大きく変わります。今回は細溝への精密塗布を安定させるノズル設計の2つのポイントについてご説明いたします。

①超硬を使用する

溝の幅や深さに対して、ノズル先端を細く・長く設計することが重要です。しかし、この部分はどうしても肉厚が薄くなるため、破損しやすく加工難易度も高くなります。ステンレス材などでは、強度が不足し、歩留まりが安定しにくいケースもあるため、より剛性の高い超硬材への切り替えをおすすめします。

②サソイの設計

安定した吐出を得るには、ノズル内部のサソイ部の設計が重要です。内部の吐出径とサソイ部が交わる部分に、適切な角度を設けることで流体の滞留を防ぎ、流れが暴れるのを抑えることができます。ノズルの長さに対して、サソイ部の角度が適切でない場合、流体がスムーズに先端まで流れず、吐出量のバラツキが発生しやすくなります。
さらに、サソイの中心と出口穴径の中心を正確に合わせることも重要です。わずかでも芯ズレが生じると吐出精度が低下し、塗布位置のズレや塗布量の偏りにつながります。

細溝への塗布を行うノズルを設計する際は、材質・強度・形状、内部構造の設計、加工精度などを総合的に考慮する必要があります。これらを製品品質を左右する重要な要素として捉え、条件に適したノズル設計を検討することが重要です。