三角形

吐出ノズルの精度を向上させるためのポイント

吐出ノズルの精度を向上させるためのポイント

精密ノズルを製造する際には、設計段階では考慮しきれない製造上の微細な誤差を考慮する必要があります。その際にポイントとなるのが、ノズルの入口側と出口側の穴の中心を合わせることです。

吐出量の安定と中心精度の重要性

吐出量のバラつきの主な原因となるのが、入口部分のテーパーと出口部分の中心部のズレです。特に、精度が求められるノズルにおいては、このわずかな中心のズレが吐出量に影響します。

特に、吐出ノズルの全長が長い場合には、内部の穴を二段にする場合が多いですが、前述の中心の位置精度に加え、二段穴の構造に工夫が必要です。仮に、一段目の穴に「サソイ」のない構造にすると、一段目と二段目の間に液体が滞留・蓄積されることで、吐出のタイミングや吐出量により、ムラが生じることがあります。

だからこそ、吐出精度を安定させるためには、一段穴の接続部分に適切なテーパー形状を設けることが必要です。テーパーをつけることで、液体の流れをスムーズにし、吐出量を安定させることができます。