吸着と吐出に影響する表面粗さ
精密ノズルは、高精度な吸着や吐出(塗布)が求められます。その性能を最大限に引き出す上で、重要な要素が表面粗さです。
吸着精度と対象物保護に重要な先端の表面粗さ
精密部品の吸着において、ノズルの先端には真空圧がかかります。このとき、ノズル先端の表面粗さが小さく、平面度が高いほど、吸着対象物との密着性が向上し、安定した真空状態を保つことができます。また、表面が滑らかであることは、吸着対象へのキズを防ぐことにつながります。特に、傷つきやすい繊細な電子部品などを扱う場合、ノズル先端の平滑性は品質を維持することにつながります。
液切れと塗布精度を向上させる穴と出口の面粗さ
液体の精密塗布において、吐出性能はノズルの品質を最も左右する要素です。特に、穴の内部と出口側の表面粗さは、塗布精度に大きく影響します。
・穴の中の面粗さ:詰まり防止と安定吐出
ノズルの穴内部の表面が粗いと、詰まりの原因となります。そのため、流体研磨や職人による手仕上げによって、穴内部を滑らかにすることで詰まりを防止し、安定した吐出を実現します。
・出口側の面粗さ:精密塗布の液切れ
塗布工程で意図しない液体のダレや糸引きが発生すると、塗布精度が低下します。この現象を抑え、液切れを向上させるために必要なのがノズルの出口側にあたる先端の平滑性です。面粗度を上げた平面研削などを行うことによって、出口側の表面粗さを小さくすることで、狙い通りの位置に、一定した量の塗布を行うことが可能になります。